本当の主戦場は田んぼだった?|刈田と苗捨てが意味する戦国の戦い方

敵の領地に入って収穫直前の稲や麦をごっそり刈り取って持ち去る
なりさん

戦国時代の戦って聞くと、
どうしても「合戦場での斬り合い」を思い浮かべてしまうやん。
でも、ちょっと引っかかる疑問があって。
あの時代の勝ち負けって、本当に“合戦の日”だけで決まってたんやろか?

史料や解説を見ていくと、どうも見えてくるのは、
戦国の戦は、田んぼや畑を巻き込んだ“生産の破壊”がかなり重要やったらしい、という姿やね。


「刈田」って、どんな作戦やったん?

まず出てくるのが、刈田(かりた)

これは、

  • 敵の領地に入って
  • 収穫直前の稲や麦を
  • ごっそり刈り取って持ち去る

…という戦い方。

目的はシンプルで、

  • 敵の食料を減らす
  • 敵の収入源を断つ
  • ついでに自分たちの取り分にする

つまり、戦う前に相手の“生活基盤”を削るやり方。

これ、合戦みたいに派手ではないけど、長い目で見ると、かなり効く作戦やった可能性が高い。

兵がいくら強くても、食い物がなければ戦は続けられへんわけやからね。


「苗捨て」「土掘り」は、もっとえげつない戦い方やった?

さらに話を進めると、「刈田」だけやなくて、

  • 植えたばかりの苗を引き抜く
  • 畑を掘り返して台無しにする

みたいな行為も行われていた、という話が出てくる。

いわゆる、

  • 苗捨て
  • 土掘り

と呼ばれるやつやね。

これ、収穫物を奪うわけですらなくて、相手が“次に作るはずだった収穫”そのものを潰す行為。

かなり陰湿というか、戦というより生産能力の破壊工作に近い感じがする。

だから、兵士に

  • 槍だけでなく
  • 鍬(くわ)やスコップみたいな道具も持たせた

…という話が残っているのも、わりと納得がいく。


槍より鍬が大事な場面も、あったんやないか

こういう話を並べてみると、戦国の戦って、

  • もちろん合戦もあるけど
  • それと同じか、場合によってはそれ以上に
  • 田畑をどうするか、が重要やった

…そんな構図が見えてくる。

極端に言えば、
槍を振るうより、鍬を振るう時間のほうが長い戦もあった
…なんてケースも、あったかもしれへん。

少なくとも、

「合戦で勝った=すぐに勝利確定」

というより、

「相手の食料と生産をどこまで削れたか」

が、その後の戦局を大きく左右していた可能性は、かなり高そうやね。


戦国の戦は「経済戦争」やった、とも言えるかもしれない

こうして見ると、戦国時代の戦って、

  • 人をどれだけ倒したか
    よりも、
  • 相手の土地がどれだけ“使えなくなったか”

が効いてくる、経済戦争・生産基盤破壊戦争みたいな側面が強かったんちゃうか、と思えてくる。

田んぼは、

  • 食料を生む場所であり
  • 年貢を生む場所であり
  • そのまま軍事力の源でもある

つまり、
田んぼを叩く=軍事力の根っこを叩く
という発想やね。


だから、農村も城下町も戦争に巻き込まれた

このやり方を考えると、
戦争が「武士だけの世界」で終わらへんのも、自然な話になる。

  • 刈田されるのは農村
  • 苗捨てされるのも農村
  • その影響で食料が減れば、城下町にも響く

つまり、

戦場は合戦場だけやなくて、田んぼそのものやった
…と言っても、言い過ぎではないかもしれない。

武士が戦っているあいだ、
その足元では、
農民や町人の生活基盤が、静かに削られていく。

そんな構造が、戦国の戦には組み込まれていた可能性が高い。


合戦より「農業破壊」が効く戦いも、あったんやろな

もちろん、

  • すべての戦がこうだった
  • いつも刈田と苗捨てが決定打だった

…とまでは言い切れへん。

地域や時代、状況によって、だいぶ違いはあったやろうし、
合戦一発で決着がつくことも、もちろんあったはず。

でも少なくとも、

戦国の戦を「合戦シーン」だけで見ると、かなり大事な部分を見落とす
…そんな気はする。

田んぼと畑。
そこが、もう一つの“主戦場”やった。

…そう考えると、戦国時代の戦って、
ちょっと違う顔で見えてくる気がするわ。

まあ、ここまでの話も、史料の解釈次第で見え方は変わるやろうし、
全部がこの通りやったかは分からんけど。知らんけど。

でも、
「戦国の戦は、農業と切り離せない場所で行われてた」
って視点は、けっこう大事なんちゃうかな、と思う。

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