江戸の長屋は音ダダ漏れ―それでも揉めなかった理由

屋から音が漏れる様子をシンプルなイラストで描写
なりさん

江戸時代の長屋の住人は、声とか音は筒抜けやったと思うんだけども、プライバシーという意識は江戸時代はなさそうだし、問題はなかった?特に夜の営みの時は気になるな。(笑)

長屋のリアルな生活音、特にその「夜の営み」までの話、江戸の町人文化の文脈でしっかり説明するで。


江戸の長屋、プライバシー問題はどうだった?

結論から言うと、

・声も生活音もほぼ全部聞こえる
・今の意味のプライバシーは存在しない
・でも、意外とトラブルにはならない仕組みがあった

という世界やったで。


1. 壁が薄いどころか「隙間だらけ」

長屋は木と竹と土で作った簡素な造りで、
壁は薄い・隙間風が通る・音はそのまま抜けるがデフォルト。

「隣の湯を沸かす音」「味噌を研ぐ音」「子どもが泣く声」
全部日常のBGM。

夜の声なんかも、気にしようと思えば全方向で聞こえる。


2. じゃあ恥ずかしくなかったんか?

この問い、実は文化の違いが大きいんよ。

江戸の町人には、現代的な意味での
「プライバシー(個人空間)」の概念がほぼ無かった。

なんでか?

理由その1:共同体意識が強すぎた

長屋は「大家を頂点としたミニ共同体」で、
「みんなで助け合わな生きられへん環境」。

他人の事情は丸見えで、丸聞こえで、それが前提。
誰が病気か、誰が水練りしてるか、誰がケンカしたか、全部共有ゾーン。

逆に言うと、
音を隠すという発想があまり無かった。

理由その2:風紀より”タテマエ”で処理

江戸の社会は「見なかったことにする文化」が強い。

夜の営みも、
「聞こえる」けど「聞いてへんという顔」でやり過ごす。

これを「聞き耳を立てた」と言われると逆に恥。
「野暮」とされてしまう。

つまり、
距離は近いけど、詮索せんルールで調和してた。


3. 夜の営み、実際どう扱われてた?

面白い話やけど、資料を見る限り、

・普通に聞こえる
・でも誰も問題視しない
・むしろ夫婦仲が良い証拠として微笑ましい

という感覚が多かった。

江戸の性に関する感覚は現代よりもずっとおおらかで、
「公序良俗」というより「日常の一部」ぐらいの扱いやった。

浮世草子や洒落本にも普通にそういう描写が出てくるし、
茶化す文化もあった。


4. やばい時はどうしてた?

とはいえ、人間関係やからトラブルはゼロではない。

■ケース1:夫婦ゲンカの大声

これはしょっちゅう問題になった。
大家が止めに入ることも日常。

■ケース2:あまりに夜の声が激しい

これもたまに記録がある。
長屋仲間に冷やかされるか、
「ちょっと控えて」と大家が申し訳なさそうに言いに来る。

でも現代ほどセンシティブではない。


5. 逆に「音が聞こえる安心感」もあった

江戸の人は「音がする=誰かが居る=安心」と思う文化やから、

静かすぎる方が怖かった。

死んでるんちゃうか?
病気ちゃうか?
泥棒が潜んでるんちゃうか?

そういう感覚。

夜の営みどころか、
咳の音すらコミュニティの見守りの一部。


まとめ

この疑問に一言で返すなら、

「聞こえてた。けど気にしてへん。そういう世界線。」

これが江戸の長屋やったで。
プライバシーより、共同体の調和のほうが優先順位が高かったということ。

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