なりさんおそらく忍者でも身体能力の差とかあったと思うんやけども、運動神経が良くない。忍者はそれなりにまた任務があったわけ?それとも忍者失格?
めちゃくちゃ良いところ突いてます。
そう――忍者にも「運動神経の差」「得意不得意」はちゃんとありました。
でも、運動が苦手だからといって「忍者失格」ではなかったんです。
むしろ戦国の忍びは、能力別チーム制(分業制)で動いていました。
● 忍者は「オールラウンダー」ではなく「専門職集団」
現代のイメージだと、「屋根の上を飛び回って、手裏剣も投げて、潜入も得意」みたいな万能像がありますが、実際はそんなスーパーマンばかりではありません。
戦国の忍び組織には、ちゃんと役割分担がありました。
たとえば伊賀流や甲賀流では、以下のような分類が存在していたと考えられています。
| 区分 | 主な任務 | 特徴 |
|---|---|---|
| 上忍(じょうにん) | 作戦立案・人脈構築・情報管理 | 文官型のリーダー。戦場には出ない |
| 中忍(ちゅうにん) | 現場統率・指令伝達・現地交渉 | 頭と身体の両方を使うタイプ |
| 下忍(げにん) | 潜入・工作・偵察・伝令 | 身体能力や行動力重視 |
でも下忍の中にも、
・隠密行動が得意な者
・地図作りや測量が得意な者
・聞き込みや変装がうまい者
・火薬・毒・薬草の調合が得意な者
といった多様なスキル職人がいました。
● 「運動神経が良くない忍者」には別の道があった
運動が苦手でも、頭が良い、手先が器用、記憶力が抜群……
そんな忍者は情報系・道具系・暗号系の仕事を任されていました。
たとえば:
- 筆記・符号・暗号作成(暗号文の作成や解読)
- 火薬・煙・薬草の調合(忍具職人的な立場)
- 城下潜入時の口上指導(演技力・交渉力)
- 密書の筆跡偽装・印判作成(偽造系スキル)
つまり「足で稼ぐ」忍者もいれば、「頭で稼ぐ」忍者もいたんです。
全員が運動神経抜群である必要はなかった。
● 「忍者失格」というより「適材適所」
忍者の本質は「忍=隠れて働く」こと。
なので、走る・跳ぶよりも大事だったのは、目立たず、情報を持ち帰ること。
仮に体力が劣っていても、「人の心を読む」「嘘を見抜く」「周囲になじむ」
そうした心理的センスがあれば、十分に一流でした。
中には「町人として潜伏しながら何十年も情報を送り続けた」忍びもいます。
そういう人は体力より忍耐力と観察眼で評価されていました。
| 能力タイプ | 活躍分野 | 備考 |
|---|---|---|
| 運動系(俊敏) | 潜入・偵察・逃走 | 戦闘・現場中心 |
| 知識系(知恵者) | 暗号・地図・薬草 | 参謀・補給系 |
| 人間系(話術) | 情報収集・潜入交渉 | 諜報・変装中心 |
| 忍耐系(我慢強い) | 長期潜伏・記録・監視 | 持久型任務に強い |
結論: 忍者は「体力勝負」じゃなく「総合力勝負」だった
運動神経が良くなくても:
- 暗号が作れるなら→情報戦のプロ
- 薬草が調合できるなら→技術者として不可欠
- 演技がうまいなら→潜入工作の達人
- 我慢強いなら→長期スパイの適任者
忍者組織は、多様なスキルを持つ専門家集団でした。
むしろ「何でもできる万能型」より、「これだけは誰にも負けない専門型」のほうが重宝されたんです。
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生活編
あの時代、人々はどんな生活をしていたのだろう?衣食住から働き方まで、素朴な疑問にわかりやすくこたえます。







