行軍中の食事|「飯や!飯や!」で暴動が起きない仕組み

戦国時代の戦場での食事を作ってる食事当番の人間たちのイラスト
なりさん

戦場や行軍の飯の準備について疑問やねんけど。ここで飯にしようってなったときに、そこから飯を作ってたら兵士たちイラつかへん?現実問題、やっと休憩場について「飯や!飯や!」って気持ちになるよな?そんなときに食事班が同じ時間について、今から用意するわってなったら、、、暴動おきるよな。(笑)どうしてたん?先回りしてたん?

めっちゃいい突っ込みやな(笑)。
まさにそれ、「腹減ってるのに炊事班も一緒に歩いてきたら意味ないやん!」って現場のリアル。
実際、戦国時代の軍勢はそこ、かなりちゃんと“飯体制”=兵站飯(ひょうろうめし)を組んでた。
ざっくり言うと、「飯は一緒に来ない」けど、「飯のもと」は常に動いていた。


■ 飯の段取りの基本:三層構造

戦国の軍勢は、飯まわりをこんなふうに分担してた。

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内容現代で言うと
1. 前衛(戦闘・先遣部隊)最前線で戦う・進軍前線部隊
2. 本隊・輜重隊(兵糧・荷駄)炊事、荷運び、武具修理ロジスティクス・サプライ部隊
3. 後方支援(補給拠点・宿営準備)炊事班・馬の世話・休息地準備後方補給基地・キャンプ係

つまり、飯は先に届いてるか、途中から追いつくかのどちらか
行軍そのものが「動くキャンプ」みたいなもんやね。


■ 飯を炊く人たち:「炊夫(すいふ)」「飯奉行」「兵糧役」

  • 炊夫(すいふ):鍋・かまど担当。部隊ごとに数人配置。
  • 飯奉行(めしぶぎょう):飯の時間と配分を管理。
  • 兵糧役(ひょうろうやく):食材の運搬・調達・記録。

つまり、炊事班はちゃんと存在してて、彼らは戦闘兵ではない。
彼らは前線の少し後ろに常駐して、「次の休憩地」で先に炊き始める」


■ 休憩=すでに飯ができている理屈

たとえば、織田軍や豊臣軍の大軍行動では、

  • 「明日はどこで昼餉(ひるげ)にするか」を前夜の軍議で決める
  • その地点に早馬で炊夫・荷駄隊を先行させる
  • 到着後、かまど設置→湯沸かし→米を炊く→味噌汁・干物・漬物準備。
  • 本隊が着いた頃には、湯気が上がってる状態。

だから「飯や!飯や!」って叫ぶ兵士たちは、
すでに湯気の匂いを嗅ぎながら列に並ぶ感じやな(笑)。


■ 食事のメニューとスピード感

戦場ではスピード最優先。
メニューは“炊き込み+汁”が基本。

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食事種内容時間
兵糧飯干飯(ほしいい)に湯を注ぐだけ5分
粥(かゆ)米+湯+味噌15分
兵糧丸米粉+味噌+干魚を練った団子保存・携帯食
味噌玉汁味噌玉を湯で溶く即席スープ
焼き魚・漬物前日に仕込み即出し可

つまり、「お湯を沸かす→干飯+味噌玉→即飯」って流れ。
お湯が用意されていれば、5〜10分で“飯っぽいもの”が出る。


■ 火起こし・かまどの分業

  • かまど係が**土を掘って三石かまど(さんごくかまど)**を作る
  • 炭や薪は荷駄隊が運ぶ
  • 近くの農村から木材・藁・水を徴発することも多かった

つまり、現地でゼロから飯を炊くことはあっても、
人手と段取りが先に動いてるから、兵が待つ時間は最小限やった。


■ 軍規と食事タイミング

「飯のタイミング」は軍規でかなり厳格に決まってた。
信長軍の『信長公記』にも記録がある。

「昼餉の刻は日中に定め、各組ごとに炊き分け、勝手に食すべからず」

理由は単純。
全軍が同時に動くため、飯のタイミングも一糸乱れずじゃないと崩れる。
勝手に飯を食う兵は最悪、斬罪(規律違反)。

つまり、「飯を我慢する訓練」も軍隊のうち。
でも、腹ぺこを防ぐために各兵はポケットに干飯・梅干・兵糧丸を忍ばせてた。
(これがいわば“行動食”=戦国版エナジーバー。)


■ 飯の運搬と保温テク

  • 桶・樽・竹筒・笹包みを使用。
  • 干飯は乾燥してるから軽い。
  • 汁物は木桶で担いで運ぶ(味噌汁もぬるま湯程度なら2時間もつ)。
  • 炊きたてが無理なときは、“蒸らし飯”として再加熱

江戸期には「兵糧釜」「飯盒」の原型も登場する。
つまり、携帯炊事具の技術も進化してたんや。


■ まとめ:「戦国の飯は“段取りの勝利”」

要素現代で言えば役割
炊夫・飯奉行炊事班・キャンプコック前方で飯の準備
兵糧隊ロジスティクス部門米・薪・水の供給
干飯・味噌玉カロリーメイト行動食・即席食
軍規タイムスケジュール飯タイミング統制

つまり、飯も戦略の一部
「兵站が切れた軍は戦う前に負ける」という原理は、
すでにこの時代から確立してたんや。


ひと言で言うなら:

戦国の飯は、先に着くロジ班と、待たない兵士の我慢でできてた。

たとえば「織田軍 vs 武田軍」の兵站飯比較(味噌文化・米と麦の比率・水源の使い方)。これ、かなり面白いで。続きがこの記事▼

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参考・参照リンク(戦国時代)

※本カテゴリの記事は上記の公的史料・展示情報を参考に再構成しています。


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