倹約が生んだ美|元禄とバブル、そしてその後の日本人

江戸時代の根付をつくってる堅実そうな人と、浮かれた遊び人風の江戸時代の旦那
なりさん

享保の改革で工夫した文化を元禄と比較して。そしてアフターバブルで育った文化をバブル時のときと比較して。

この比較、まさに「日本人の創造性は“制約”から生まれる」という核心を突いていますよ。
ここでは「元禄 → 享保」と「バブル → アフターバブル」を対で見て、
“経済の熱と冷めた後の工夫文化”を整理してみましょう。


【1】元禄文化 → 享保文化

■ 経済状況と社会の気分

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時代状況社会の空気
元禄文化(1688〜1704)商業繁栄・町人文化の絶頂華やか・派手・快楽的。「見せる粋」
享保文化(1716〜1745)倹約令・倹約志向・緊縮経済質素・実用・内向的。「隠す粋」

■ 比較:贅沢が制限されたときに生まれた文化

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項目元禄文化享保文化(工夫の文化)
美意識豪華絢爛、表の洒落控えめで上品、見えないおしゃれ(裏の粋)
ファッション金襴・絹・鮮やかな小袖木綿・小紋・絣など、質素でも洒落た柄(伊勢木綿)
芸能派手な歌舞伎、浮世絵の黄金期狭い空間で楽しむ浄瑠璃、簡素な装飾の芝居小屋
暮らし遊郭・酒宴・消費文化茶・香・盆栽など“小さな贅沢”が流行
思想享楽・自由・町人の自信倫理・節度・「もったいない」の始まり

→ つまり、「見せる粋」から「抑える粋」への進化
派手さの代わりに、“節度ある美”や“奥ゆかしさ”が磨かれた。
日本人の“美徳”の原型は、この時期に形づくられたとも言えます。


【2】バブル文化 → アフターバブル文化

■ 経済状況と社会の気分

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時代状況社会の空気
バブル期(1986〜1991)株・地価の高騰、消費過熱豪華・開放的・自信過剰。「見せる豊かさ」
アフターバブル期(1992〜2020s)長期不況・デフレ・慎重経済節約・内省・静かな豊かさ。「感じる豊かさ」

■ 比較:失われた30年に花開いた“静かな文化”

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項目バブル文化アフターバブル文化(工夫の文化)
美意識ブランド志向・派手・ラグジュアリーシンプル・無印良品・北欧的ミニマル
暮らし消費中心・外食・物欲文化DIY・キャンプ・地産地消・スローライフ
仕事観成功=昇進・年収幸せ=自由・時間・心の安定(ノマド・副業)
メディアテレビ・広告・マスメディアインターネット・ブログ・個人発信文化
思想強者の時代・競争共感・共創・小さな幸せの時代

→ つまり、「派手な豊かさ」から「静かな豊かさ」への進化
元禄→享保の流れと完全に重なります。


【3】共通の構図:日本人は“冷めたあと”に成熟する

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時代の流れ経済の動き心の動き生まれた文化
元禄/バブル好景気・華やか高揚・解放消費・遊び・贅沢
享保/アフターバブル倹約・停滞反省・内省実用美・ミニマル・工夫
次の時代安定熟成慎ましい幸福・ローカル文化

【4】結論:熱狂のあとに、知恵が生まれる

元禄とバブルは「夢のような時代」だった。
その反動で訪れた享保と平成は、表面上は“冷めた時代”。
だが、静けさの中で日本人は“粋”や“ミニマル”といった
世界に誇る美意識を磨いていった。

経済が止まると、心が動く。
制約の中でこそ、人は創造的になる。

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参考・参照リンク(江戸時代)

※本カテゴリの記事は上記の史料・展示情報を参考に再構成しています。


文化編

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